各国通貨の特徴-外国為替証拠金取引は外為FX比較-
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各国通貨の動きにはそれぞれ特徴がある
代表的な通貨の特徴を知ろう
外国為替市場で取引される通貨には取引量の多い順に、米ドル,ユーロ,円,,ポンド,スイスフラン,オーストラリアドル,カナダドルなどがあります。これらの通貨にはそれぞれ特徴があり、その特徴を知ることで外国為替市場において為替レートの変動を理解するのに役立ちます。
各国通貨の特徴を作り上げているのは、それぞれの国の金融政策や経済政策に対する考え方,通貨制度,経済構造,それに外為市場での市場参加者の行動様式などによります。
メジャー通貨とマイナー通貨
外為市場では、メジャー通貨とマイナー通貨の分類があります。
メジャー通貨
メジャー通貨とは、国際的な市場で取引される通貨で、取引量も取引参加人数も多い通貨です。具体的にはドル,ユーロ,円,ポンド,スイスフランなどです。
マイナー通貨
マイナー通貨とは、限られた地域の市場(ローカルマーケット)で取引される通貨です。したがって、取引参加人数も少なく取引量も比較的少なくなります。具体的にはメジャー通貨以外の通貨がマイナー通貨といえます。
ただ、この分類は固定的ではありません。例えば、オーストラリアドルやカナダドルは、以前マイナー通貨だったのですが、現在では取引する市場も増え、メジャー通貨に分類してもいいレベルになってきました。
メジャー通貨の場合、基本的に市場の流動性もあり、24時間取引が可能ですが、マイナー通あkの場合は、その地域の市場が取引できないことがあります。さらに、国の為替金融政策や制度の変更により、取引量が極端に少なくなることや、場合によっては取引できなくなることもあるので注意が必要です。
マイナー通貨といえどもその国の政策や通貨変動パターンに精通すれば、取引で比較的利益を上げやすいという面もありますので、高金利通貨の国や取引高がすくないため値動きが大きくなることを利用して大きなリターンを得られるチャンスも秘めています。
東欧圏の通貨や中南米の通過,アジア通貨などは、一部の大手銀行と地場銀行が限られた取引をしていましたが、ヘッジファンドなどなどが1990年代に参入して取引量が急増しました。
外為市場で取引される通貨の数は、ユーロの誕生で減りましたが、今まで殆ど取引されなかった通貨の取引量が増えたため実質的には増加しています。
2004年のBIS(国際決済銀行)の調査で市場シェアが0.1%以上の通貨量の数は26あります。
世界の主な通貨(0.1%以上のシェアをもつ通過 2004年BIS調査)
米ドル
ユーロ
日本円
英ポンド
スイスフラン
オーストラリアドル
カナダドル
スウェーデンクローナ
香港ドル
ノルウェークローナ
韓国ウォン
メキシコペソ
ニュージーランドドル |
シンガポールドル
デンマーククローネ
南アフリカランド
ポーランドズウォチ
台湾ドル
インドルビー
ブラジルレアル
チェココルナ
タイバーツ
ハンガリーフォリント
ロシアルーブル
チリペソ
マレーシアリンギッド |
資源輸出国であるコモディティ通貨(資源国通貨)の動きは、市場の動きとリンクしやすい
コモディティー通貨の特徴
鉱物資源などの市場商品(コモディティー)を算出し、それを主な輸出品としている国の通貨をコモディティ通貨または資源国通貨と呼ばれています。
代表的なコモディティー通貨には、オーストラリアドル,カナダドル,南アフリカランドなどがあります。
これらの通貨は、商品相場が上昇するときに買われます。産出書品の輸入国の景気が良くなるときも、原材料の需要が高まることが期待されるので、コモディティー通貨は買われます。
インフレのときも、商品相場が上昇すると見込まれているので買われる傾向にあります。
代表的なコモディティー通貨
オーストラリアドル
オーストラリアドルは外為市場では、オージーと呼ばれ、ドル,ユーロ,円,ポンド,スイスフランに次いで取引の多い通貨です。
オーストラリアの半分以上はアジア向けです。日本向けが最も多いのですが、中国の比率が急速に高まっています。
石炭,原油,鉄鉱石などの鉱物資源が、全輸出の半分近い割合を占めています。
カナダドル
カナダドルは、ルーニーと呼ばれています。カナダの国鳥(水鳥のアビ)の名前です。カナダドルはオージーに次いで取引の多い通過です。
カナダは世界有数のニッケル(ステンレスの原料など) や金の産出国であり、世界で8番目に原油産出国で、オイルサンドを含めた確認埋蔵量は世界第二位(2003年調べ)
南アフリカランド
南アフリカランドは、金の産出で世界一の南アフリカの通貨です。一般的にドルと金の価格は反比例の関係にあります。
基軸通貨であるドルの不信感が強くなると、金に資金が流れ、ドルに対する信頼が増すと、金から資金がシフトするからです。
また、紛争などの局地的な危機状態が勃発したときには、金とドルが同時に買われることもあります。
ロシアルーブル
ロシアのルーブルは1998年のロシア通貨危機のとき、切り下げを余儀なくされましたが、その後は原油価格の回復や石油関連事業の伸びもあって、ロシア経済もルーブルも急速に回復しました。
ルーブルもコモディティー通貨に入りますが、ロシアは為替管理が強く、規制などを懸念して市場での取引は限定的となっています。
その他、北海油田を持つ石油産出国ノルウェーの通貨である、ノルウェークローナも、コモディティー通貨としてみなされ、石油価格が上昇するときに買われる傾向があります。
ポンドも北海油田があることから、石油価格が上がるときは、よく買われました。
しかし英国は最近原油輸入国になったので、ポンドはコモディティー通貨の中には入れていません。
逃避通貨へ戦争や政治・経済の混乱があるとき安全を求めてお金は動く
いざというときのスイスフラン
世界が平和なときは、一般的に投資金は主に高い収益があるところを求めて動きます。
しかし、戦争などの危機的な状態が発生したときには、一時的に難を避けるために資金は安全なところに移動したり、安全なものに投資される傾向があります。
金はその代表的な例です。同様に通貨のなかで、そうした特長をもつものもあります。
戦争や紛争が起きれば、そのときに最も安全だと思われる通貨が買われることがあり、それを逃避通貨と呼びます。
スイスフランはその代表的な通貨です。それはスイスが永世中立国であり、守秘義務が比較的徹底していることなどから、伝統的に安全通貨という認識が、市場に浸透しているからです。しかも主要通貨のひとつで流動性もあるので、危機のときのマネーの受け皿としての条件が整っています。
最近では、世界的なマネーロンダリング(資金洗浄)の監視強化で、スイスの金融機関の秘密性が以前ほど厳密に守られないことや、近くに統一通貨であるユーロが誕生したことで、スイスフランの地位低下が懸念されていましたが、現在も逃避通貨として買われています。
有事のドル買い
ドルも「有事のドル買い」という言葉があるように、逃避通貨と考えられてきました。米国が経済的にもの軍事的にも世界で圧倒的な力を持つので、安全な国の通貨として考えられてきたからです。
いざとなったら、ドルを持つというのが有事のドル買いです。有事のドル買いは米ソ冷静時代に強く動きました。
しかし1991年の湾岸戦争では、有事のドル買いが起こらず逆にドル売りが起こりました。この頃から有事のドル買いに陰りが見え始め、決定的なのが2001年の同時多発テロを契機に、ドルも安全な場所の安全な通貨とは言えなくなりました。
特に米国自身が危機的状況の当事者になってします場合も多くなっているため、逃避通貨として成立しにくくなっているのが現状です。
イラク戦争の場合には、政治的に中立ということで、スウェーデンクローナがスイスフランと並んで逃避通貨として買われました。
マネーは通常、収益を求めて動きますが、危機的な場合にはリスクを避けて安全を優先します。ですので、危機が一段落するか収束し始めるとこうした短期的な資金は一斉に、危機前の通貨へ戻っていきます。
ですので、逃避通貨の買い持ち(ロング)ポジションは急速に解消されるため、戦争などの有事があった場合には、逃避通貨などの値動きにも注意をする必要があります。
なを、逃避通貨として、買われる通貨とは逆に、売られる通貨は危機的状況に陥った通貨ということになりますが、売られるのはその通貨だけとは限りません。その国と地理的に近い国や経済的関係が深い国の通貨も売られます。
アジア通貨危機のときは、オーストラリアドルも売られました。東アジア地域に危機的状況が発生すれば、円も売られる傾向になります。
金利の高い高金利通貨は買われる傾向にあるが、異常に高い金利には注意する必要あり
マネーは高金利通貨に流れる
水は高いところから低いところに流れますが、マネーは低い金利の通貨から高い金利の通貨へ流れる傾向があります。金利差は為替変動要因のひとつです。ですので、高金利通貨は買われる傾向にあります。
ときにこれといって為替変動要因の材料(テーマ)がない場合や、ドルなどの主要通貨に明確なトレンドがない場合に、高金利通貨は買われやすくなります。
為替レートにある期間変動がなければ、低金利の通貨を買って運用すれば、低金利の通貨を借りてそれを売り、高金利の通貨を買って運用すれば、二つの2国間金利差だけ利益が上がるからです。
よって、高金利通貨の買いポジションを持ち続ければ、ポジションをもった2日後からスワップポイント(スワップ金利)がもらえますので、実質的にスワップ金利額が増加することで買値がそれだけ低くなるというわけです。
しかし、それは為替レート変動が少ない場合で、一度為替市場にトレンドの方向性が出て、不利に為替レートが動き出すと、金利差で得たスワップ金利は簡単になくなってしまいますので、投資方法によって注意を払う必要があります。
高金利通貨でも売られる場合がある
南米の通貨やロシアのルーブルは金利が数十%,数百%になったことがありました。そのときに、それらの通貨が買われたかというとそうではありません。逆に売られました。
それは通貨の切り下げの可能性があったからです。
英国のポンドも欧州通貨危機の際、15%に金利が引き上げられました。それでも為替市場参加者はポンドを売りました。
このように、異常に高い金利の通貨にはそれなりの理由があります。
資本の流出が激しく、それを食い止めるためや、インフレが激しく通貨の購買力が低下している場合などです。
それらの通貨は外国為替市場では売られる傾向があります。
高金利通貨を買うときは、金利の高い理由を見極める必要があります。
例えば、経済が好調で物価も上昇傾向で金利を高くしているが、インフレが高進する見通しが少ない場合、その通貨は高金利通貨として買われる傾向があります。
最近は高金利通貨として、ポンド,オーストラリアドル,ニュージーランドドルなどが挙げられます。新興国では南アフリカランドやトルコリラなどは10%を越える金利となっています。(2007年時点)
しかし、これらの通貨は今まで何度も高金利通貨として買われた局面がありました。それらを利用して日本の投資家は日本の低金利を背景に高金利であるオーストラリアドルやニュージーランドドルの債権や外貨預金などに対する需要が高まりました。
発展著しい新興国のエマージングマーケット市場は経済発展の潜在力に期待して投資が集まりやすいが、リスクも大きい
成長する新興市場の通貨(エマージングマーケット通貨)
エマージングマーケット(新興国市場)とは、高い経済成長を遂げている、あるいはその潜在力のある発展途上国の市場のことを指します。
主にアジア(東アジア,東南アジア)や中南米の諸国のことを指していますが、ロシアも含まれます。それらの国の通貨がエマージングマーケット通貨と呼ばれています。
エマージングマーケット通貨という言い方が広まったのは、1990年代に入ってからです。エマージングマーケットに欧米からの投資が急増したからです。ヘッジファンドも巨額の短期資金をつぎ込みました。
これらの市場の経済成長力への期待は大きく、直接投資や株式投資などの金融資産への投資も増やしました。
ところが、こうして流入した巨額の外貨が一挙に逆流を始めると、通貨の下落や外貨準備の急減を招きました。
こうした国は資本流出規制や介入などで対抗しましたが、通貨切り下げ、通貨制度の変更IMF(国際通貨基金)などの国際機関からの外貨融資と引き換えにした緊縮予算などを、多くの国が余儀なくされました。
なかには政治的にも危機的状況に陥る国もありました。1990年代に中南米,アジア,ロシアで起こった通貨金融危機の場合がそうでした。
エマージングマーケット通貨のリスクと特徴
エマージングマーケットの通貨は、高い経済成長を背景に大きな利益を期待できる半面、市場の流動性も十分でなく、制度の変更や当局の規制なども課せられやすいので、買いポジションをきることができない場合もあります。
つまり、大きな損失になるリスクもあるハイリスク・ハイリターンの通貨です。
エマージングマーケット通貨の特徴としては次のことが挙げられます。
- 金利が高い
- 先物市場が十分発達しておらず、NDFのような市場があっても金額は限られている
- 管理変動相場制や固定相場制は多い
- 外貨準備や資本の流出入規制がある
- 経済発展の後で、為替や金融制度の自由化が進行する
エマージングマーケット諸国の多くは、一次産品価格の回復や通貨制度の変更などで輸出を伸ばし、1990年代後半の危機を乗り越えました。
外国からの投資も増え、多くの国で自国通貨高を防ぐため、ドル買い自国通貨売り介入をするほど経済が回復しました。
現在、BRICs(ブリックス)と呼ばれる諸国(ブラジル,ロシア,インド,中国)が注目されています。経済成長率が高く、将来はこうした国の通貨に投資する場合、長期的な経済成長を背景に長期投資するほか、通貨制度の変更の気運が盛り上がったときに短期投資をするかの判断が的確であった場合、大きなリターンを得ることができるでしょう。
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